(台湾ニュース)「台湾海軍で新型コロナウイルス集団感染事件発生」
一昨日、遠洋航海訓練を行う海軍の「敦睦艦隊」でcovid-19への感染者が見つかり、台湾社会を震撼させる事態となっている。
今日までに24人が陽性と判明、ほとんどが症状がないと言う。
この「敦睦艦隊」は、3月5日左営を出発、12日にパラオに到着、15日にパラオを離れ、4月9日に左営へ帰還、検疫後15日に上陸した*1。4月18日になって、中央流行疫情指揮中心はこの航海に参加した3人が養成であることを確認、翌日までに参加者全員の検査を行い*2、24人の感染が確認された。全員が旗艦であった「盤石」号の乗員である。感染経路は特定できていない。
これらの濃厚接触者は255名に及び、訪問箇所は台湾全土90箇所に広がる*3。
報道によれば、3月21日にはすでに症状が見られた乗員もいながら、軍医の報告は「異常なし」であったという*4。
ダイヤモンドプリンセスもセオドア・ルーズベルトもそうだったが、閉鎖空間である艦艇で伝染病が発生した場合、その拡散を防ぐのは極めて困難かもしれない*5。
台湾での楽観論が広がりつつある中で水を差す出来事となったが、これ以上の拡大がないことを祈るのみである。