(台湾コロナ事情)「台湾国内感染者267例。5日連続100人超。中南部でも感染者」
さきほど衛生福利部中央流行疫情指揮中心(CDC)が記者会見を開き、2021年5月10日に感染が確認された新型コロナウイルスの国内感染者は267例(前日比+27)となりました。5日連続での感染者100名確認、4日連続で国内感染者が200名を越えました。
1. 中南部への感染者拡大
感染者の居住地は、新北市129例(中和区26例)、台北市70例(萬華区31例)、彰化県28例,桃園市16例、高雄市8例、台中市5例、基隆市4例、宜蘭県3例、台南市及新竹市各2例となっており、はじめて台南市での確認が確認されました。このうち感染源が判明しているのは、萬華地域関係87例、茶藝館関係73例、彰化露天販売商関係28例、ライオンズクラブ関係2例、宗教活動関係1例です。感染源が明らかになっていないのは49例で、調査中が27例となっています*1。
昨日と比較して、彰化での感染拡大が見られますが、これは彰化から台北市内萬華地域へぶどうの露天販売にやってきた家族が感染、さらにこの家族が地域の大規模な結婚式に参加したことで二次、三次感染が広がったことによります*2。
2. 全国での警戒引上げと全国共通実名登録システム発表
台南、高雄の南部でも感染例が広がっていることを受け、中央流行疫情指揮中心は、台湾全国に対する防疫レベルを第三級に引き上げることを発表しました*3。
全国的な防疫レベルの引上げを受け、行政院は今日、あらゆる店舗への入店に必要な実名登録を円滑に行うため、全国共通実名登録システムの提供を開始することを明らかにしました。
これまでのシステムは、QRコードを読み込んだ上で、氏名と電話番号、同行者数の入力が必須でしたが、この共通システムはQRコードを読み込むと自動で発行される位置情報を送信することで登録が完了するというもので、従前と違い毎回個人情報の入力が不要となり、時間短縮効果が期待できます*4。
3. 第2回分ワクチンが台湾へ
さらに、今日COVAXを通じて購入したAZ製ワクチン40万剤が台湾に到着すると発表がありました*5。
台湾の新型コロナウイルスの流行状況についてはこちらのサイトが分かりやすいです。国家高速網路与計算中心が運営しています。ご興味が有る方は是非ご覧になってください。下図のようなグラフが見られます。
https://covid-19.nchc.org.tw/dt_005-covidTable_taiwan.php