能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(台湾ニュース)「STARLUX、来年1月23日就航へ」

 エバー航空創業者、張栄発氏の四男で、エバー航空董事長の張國煒氏が仕掛ける新しい航空会社、「星宇航空」(STARLUX)がこのほど初めての航空機(エアバスA321型、B58201)を受領、来年1月の就航へ向けた最終段階に入っています*1

 

 ①:星宇航空、「台湾のエミレーツ航空」を目指す第三極

 同社は、目下台湾最大規模へと成長しつつある、エバー航空の前董事長である張國煒氏が創業、「台湾のエミレーツ航空」を目標に掲げ、ラグジュアリークラスの旅客を主なターゲットとして競争が激化しつつある台湾・アジア航空業界へ殴り込みをかけます。

 張氏は張栄発氏の子息として、生まれながらに航空業界へ進み、自身もB777副操縦士としての資格を有しています。彼はネット上では、K董などと呼ばれ、Facebookなどを中心に熱心なファンが多いことが知られています*2。異母兄である兄、張国政氏との対立により、エバー航空を追われましたが、2018年、新たに星宇航空を設立、台湾を拠点とする第三極航空会社の誕生を目指します。

 

②:最初の就航地は、マカオ・ダナン・ペナン

 星宇航空は、2019年10月にエアバスからA321の1機目を受領、12月には2機目、1月に3機目を受領する予定となっています。1機目はすでに台湾へ到着していますが、いまのところまだ全貌は明らかになっていません。

 当初の計画では、3機のA321で、マカオベトナムのダナン、マレーシアのペナンへの就航が予定されており、12月中旬にはチケットの発売が開始される予定です*3

 

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③:将来的に日本・東南アジア、北米へ路線拡大

 現在、星宇航空では、9機のA321のほか、5機のA350-900、12機のA350-1000を発注しています。その路線網は目下のところ、東南アジアを中心として、タイのバンコクプーケットチェンマイへの路線就航が認可されており、さらに日本の関西、成田、福岡、札幌、仙台など主要都市への就航が予定されています*4。また台中成田線など、台中を拠点とする路線の就航も計画中です。

 2021年には、A350を受領し、2022年には北米への就航を予定しており、2024年までに17機のA350すべてを受領する予定です*5

 同社はこのように気宇壮大な航空会社で、現下のエバー・チャイナエアラインの二強に、LCC各社が攻勢をかける台湾航空業界で、星宇航空はさらなる飛躍ができるか注目されます。