能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

歴史

(銀行家系図)「富士銀行の家系図を書く」(その2:解説編その1、1923年安田系12行合併)

富士銀行の直接の源流は、安田銀行です。 言うまでもなく、「銀行界の王」とも言われた安田善次郎が一代で作り上げた金融財閥です。いわよる四大財閥と呼ばれる、三菱・三井・住友が金融以外にも商社や製造業、運輸業で業務を拡大したのに対して、安田は金融…

(銀行家系図)「富士銀行の家系図を書く」(その1:家系図本編)

みなさまこんにちは、「銀行家系図」のコーナーがやってまいりました。今回は第3段ということで、神戸銀行・広島銀行につづいて、都市銀行である「富士銀行」の家系図を書いてみました。今回はいちばん複雑でした。 とりあえず今日は家系図そのものをお見せ…

(銀行家系図)「広島銀行の家系図を書く」

前回掲載が2年前なんですが、私の手軽な趣味の一つに、「銀行の家系図を書く」というものがあります。何が楽しいんだ?と言われればとっても困るんですが、銀行の変遷の中に地域の歴史や推移を読み取ることが出来、ひとつひとつそれを拾い上げていく感じが面…

(日本旅行記)「龍野逍遥」

今日はちょっと古い話を。 私の生まれは姫路というところですが、うちからほど近い隣町が龍野市です。醤油とそうめんの街で知られる人口7万5千の街です。中心市街地がよく保存されており、「小京都」とも呼ばれます。 あまり観光地として有名ではないので、…

(近代建築探訪)「彰化銀行本店」(彰化銀行舊總部)

現在の台湾には非常に多くの銀行があります。台湾国内の普通銀行としては45行もあり、人口2300万を鑑みると「過多」とも言えるでしょう。その台湾諸銀行の源流とも言える銀行が、台湾商工銀行(現第一銀行)、華南銀行、そして彰化銀行です。いずれも日本統…

(近代建築探訪)「台湾総督府専売局松山煙草工場」その2:写真編

今回はひたすら写真を貼っていきます。 設計者はよくわかっていませんが、作りからして専売局など総督府内部の営繕課など設計機構ではないでしょうか。 看板(ただしレプリカ)

(近代建築探訪)「台湾総督府専売局松山煙草工場」(松山文創園区)その1:歴史編

昨日に引き続いて「台湾の近代工場」をご紹介していきます。 今日は歴史を主に紹介していきます。

(近代建築探訪)「日月潭老茶廠」

<要約> ・台湾にのこる「近代工場」を巡っていきます。

(書誌紹介)吳邦謀『香港航空125年』(中華書局、2016年)

2019年5月にはじめて香港へ行きまして、子供の頃に見た『香港國際警察』イメージの香港を堪能しました。その話はまたおいおいしますが、香港で一冊本を買いましたのでご紹介します。 吳邦謀『香港航空125年(増訂版)』(中華書局、2016年、価格:188HKD)で…

【訃報】「團結就是力量」、台湾独立運動の父・史明氏死去

2019年9月20日午後11時9分、台湾独立運動の父とも讃えられる史明氏(本名:施朝暉)が台北医科大学附属病院で亡くなりました。100歳でした*1。 史明氏(ウィキメディア・コモンズより) ファイル:Su Beng.jpg - Wikipedia *1:台獨先驅史明逝世 享嵩壽103歲 -…

(中国ニュース)「米中貿易戦争の秘策!?1911年発行鉄道債の行方」

さて早いもので8月も終わりです。かれこれ2週間強化月間続けましたが伸び悩みです。もうちょい定着していものですがはてさて、今日は趣向を変えて記事紹介です。 「米中貿易戦争」についてはみなさまご存知かと思いますが、それに関連した変わり種です。アメ…

(近代建築探訪)台北市中正区「台灣基督教長老教會濟南教會」(台北幸町教会)

1916年竣工、設計:井出薫 台北には日本統治時代の建築が多数残されています。総統府、行政院、法院、政府の主要な施設は100年ほど前に建てられたものですし、台湾大学の主要な校舎も90年ほど前の大学成立時に建てられたものが使われています。戦後70年の間…

(港の歴史)石川県輪島市黒島地区

2017年に輪島市門前町黒島を訪問していたので、その訪問記をまとめます。気がついたら結構港町を巡っていたのでそれもまとめておきたいと思います。黒島は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、北前船で栄えた近世の記憶を留めた町並みで知られてい…

(近代建築探訪)神戸市「海外移住と文化の交流センター」(旧国立移民収容所)

海外移住と文化の交流センター 「一九三〇年三月八日。神戸港は雨である。細々と烟る春雨である。…三ノ宮駅から山ノ手に向う赤土の坂道はどろどろのぬかるみ…この道が丘に突き当って行き詰ったところに黄色い無装飾の大きなビルディングが建っている。…是が…