能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(台湾日常生活)「台湾のステーキ」

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 今日も小ネタです。

 みなさま台湾で「牛排」(にょうぱい、ステーキ)って食べたことありますか?

 台湾ではもっぱら豚と鶏が食べられ、お好みに応じてアヒルとかガチョウも召し上がれという感じで、日本よりも食肉の種類は豊富な気がします。羊も食べる地域はありますし、田鶏ってカエルがあったりもします。そんな台湾ですが、牛肉は日本で食った方がうまいです。台湾ではほとんど食肉の生産は行っておらず(廃牛がメインで、年間生産量は約六千トン。輸入量は八万から九万トン)、昔からほとんど食べる習慣がなかったようです。

 内田百閒の作品には、台湾を訪れた際に牛肉を食ったという話が出てきますが、なかなか悪くはなかったようです。しかし、あの時代の牛はおそらく農耕用か輸送用で、食用ではなかったでしょう。

 閑話休題。そういう台湾でも牛肉グルメは当然あります。牛肉麺などが特に有名ですが、台湾特有ともいえるちと変わったものが冒頭に挙げた牛排。写真をご覧いただければ分かるように、肉の下にうどんのようなパスタのような腰のないやわやわの麺が敷いてあります。これが台湾特有らしいです。

 写真の牛排で約700円(200元)。確かに便當よりは高いですが、ステーキってことを考えれば高くは無いです。探せばもっと安いところもありますが、得体の知れない肉という感じです。200元ぐらいなら牛の味のする固い肉の塊で、肉食ってる感は出ます。

 台湾でまだ美味しい牛肉に出会わないので、値段相応なら豚か鶏が良いかなあとやはり思います。もちろん高いステーキハウスもあるので、いつかみなさまにご紹介する機会を作りたいものです。