能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

愉快な仲間たち

 昨日の記事で、「借金」を返す話をさせていただきました。これは言うまでもなく、模型を「買った」ために生じた借金なのですが、今日は私が「模型を買う」とはどのような行為なのかを、主に「愉快な仲間たち」という観点から述べていきたいと思います。

 

 ごく一般のかたは、メーカーの新製品情報を見てとか、模型店で商品を見てとか、あるいは模型店のウェブサイトを眺めていてとか、そういった感じで模型を買うことが多いと思われます。まかり間違ってもある日突然請求書付きで模型が送付されるということはございますまい。つまり、私に特徴的といえるのは、黙って座っていても模型を買うことができる非常に有能なサービスを有していることです。つまり、これが「愉快な仲間たち」です。

 昨日の記事をお読みいただいたある方からは、「この人の周りには四畳半神話体系の小津しかいないのか」というご感想を頂戴しましたが、さすがに小津*1とはまいりませんが、なかなかにユニークな人材です。彼等は主に2人と1匹からなりますが、ここでごく簡単にご紹介したいと思います。

 これまでのブログでたびたび登場しておりますので、熱心な読者はご記憶の方もおられるでしょう。

  • 相模屋:ヒグマ。学名はUrsus arctos。大学の優秀な後輩にして最大の難敵。私が所有する模型と主要な守備範囲をきっちり把握し、暇を見つけては模型店のウェブサイトやウィンドウショッピングを欠かさず、逐一私に連絡を入れてくださる。人間Amazonないし人間メールマガジン。主な戦歴:阪神電車各種、南海7000系旧塗装。
  • 北加賀屋:またの名を清水さん。某鉄研出身の大阪人。彼の中にはごくごく僅かにアンツィオの血が入っており、すきあらば人が金を投入した自販機のボタンを横から押してくる。事前通告無く模型を手渡すことあり。主な戦歴:南海7000系新塗装、南海10000系新塗装、叡電デナ21。
  • 越後屋:またの名は御座早漏。彼の職場から間違い電話が掛かってきたことがあるなど良好な関係を築く。前記1匹と1名と比較して良心的で、自らが押さえた商品を良心的な価格で頒布しようと手ぐすねを引いている。とはいえ、一連の「模型買わせる」行為のトレンドを創りだした重要な人物。主な戦歴:キハ47(姫新線色)。

 

 最近の私は、主に以上1匹と2人から情報提供/物資提供を頂きまして、模型を自宅にいながら買うことが出来ております。改めて書き出してみると実に有能でありがたい存在なのですね。「買わなきゃいいじゃん」というごもっともなご意見をお聞かせしてくださる方も多いかと思いますが、そう単純じゃあ無いんです。「あなたの心の隙間、お埋めします」といってニコニコと近寄ってこられれば大概の人は胸襟をフルオープンにしてしまうものです。

 これからも能登屋は模型買わせるおじさんたちに胸襟フルオープンで接してまいりたいと思います。

 

 次回はまともな記事になると思います、多分…。

*1:森見登美彦四畳半神話大系』角川文庫、に登場するキャラクター。「主人公の悪友。3度の飯より悪行が好きな天邪鬼で、他人の不幸をおかずに飯が3杯食える」(wikiより)