(台湾日常生活)「來自京都!餃子の王将」
「餃子の王将」と言えば、関西人のソウルフードとも言える存在で、京都を中心に日本全国に展開している中華料理チェーンです。能登屋での過去に餃子食べ較べ会のなかで部門首位を獲得した名門です。さて、その王将が満を持して台湾へやって来たということで、偵察にでかけてまいりました。
店舗は市政府駅直結、統一百貨店地下2階にあります。MRTの2番出口から直結しています。地下2階はいわゆるデパ地下で、フードコートも隣接しています。
店内は日本の王将とは似ても似つかない高級感ある雰囲気。壁には大きく富士山、五重塔、桜が描かれ「JAPAN」という感じで溢れています。中華料理とは何だったのか。
さてではメニューを見ていきましょう。看板料理の餃子(煎餃、ちぇんじゃお)は6つ75元。日本円で250円ぐらいでしょうか。日本と比べると若干高いぐらい。
焼き飯が175元、約600円とこれは日本よりかなり高めです(日本ではほぼ400円)。
こちらはちょっとメニューが違うような気もします。鮮蝦什錦炒麵(しえんしゃーじーちんちゃおみえん)230元は極王焼そばが近いかな?こちらもちょっと高いです(差、150円ほど)。
サイドメニュー、一品料理も数を絞っています。唐揚炸雞腿(たんやんざーちーとぅい)は185元、日本よりやや高いか(差、約100円)。
ほかに、おそらく台湾オリジナルのとんかつラーメンがありました。見た感じ、セットメニューはこのとんかつラーメンセットだけでした。あとは台湾に特徴的な「外帯」文化に対応すべく、お弁当メニューがありましたが、こちらはおおむね200~300元の範囲内といった感じでした。
実際に食べてみると、確かに日本の王将とおんなじかな~という感じでした。懐かしい日本の中華で、台湾や中国にありがちな香辛料強めではなく、醤油を基調とした日本人に馴染みの深い味で安心できます。
ただまあ、この値段ですから……。日本より割高目の設定ですし、デパ地下という立地上高級志向なのは明らかですし、お店の作りなどを見ても「日本食」の一種として打ち出していくようですが、客単価300元といったレベルで、台北ではやや高級店に入るレベルでしょうから、今後定着していけるかどうかは店舗数の展開にかかってきそうです。
日系チェーンは日本と同じような価格帯で展開してもどうしても高級店に入ってしまうので、この辺の差別化やローカライズをどのように考えるかがポイントになりそうです。
個人的に感心したのは、王将にはちゃんと外国語版ウェブページが有ることです*1。こうした経験が上手く活きるといいなあと思います。
あと驚いたのは、私の接客を担当した方が日本人で、日本語風の中国語(更に言うなら王将風の中国語)で驚きました。オーダー通すときもそう言っていたんで、王将は台湾でも王将語の普及を目指すんでしょうか。