能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(中国旅行記)「ちんぶら重慶編」(2日目)

 重慶訪問記です。なんと前回の更新から8ヶ月開くという驚異のスローペース旅行記です。いい加減忘れている気がしますが、なんとか思い出していきましょう……。 

 

1日目はこちら(ほとんど何も情報はないです)

notoya.hatenablog.com

 

 

<行程>(2日目)

武漢市内観光

 

<参加者>(2日目、以下のとや略して)

・東村光首相(事実上の訪中団「団長」)

越後屋(毎度おなじみ)

・清水さん(毎度おなじみ。id:aqua_161

・パスポート(2019年上半期やたら会った。id:doubu653

以上春秋武漢便にて入武

・yagiさん(大連企画以来、中国通)

以上上海から入武

・みなてつ(高校の同級生、初中国。id:iysy5030

以上関空発北京経由入武

 

①:中華民国の生まれる里武漢

 出発地点や思想の問題で全員一致した行程ではなく、また同一行程中でも興味に応じて別行動をしています。オタク旅行ですね。

 この日は全参加者が揃うのが最終的に「19時武昌駅」となり、他の主要メンバーが揃ったのも「14時漢口駅」といった感じでしたので(そんな新宿アルタ前集合みたいな雑さでええんかい)、私はまず午前を利用して武漢市内を観光することとしました。

 私は普段台湾で生活していますが、みなさん台湾の「国号」(国の名前)をご存知ですか? そう「中華民国」(Republic of China)です。で、中国はというと「中華人民共和国」(Peoples Republic of China)ですね。もっとも中華民国は現在国際連合に加盟していないのですが、1979年までは中華民国国際連合における「中国」だったんですね。この歴史を語りだすと長くなって、つまるところブログの更新が5年ぐらい止まり下書きを書き続けることになるので割愛しますが、この「中華民国」の歴史が事実上スタートしたといってもいいのがこの武漢(武昌)なんです。

 

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武昌起義記念館

 1911年、この武昌に駐屯していた「新軍」は清朝に対して蜂起し、「鄂軍都督府」を設置、黎元洪を指導者に迎えて本格的な対抗を始めます。この新軍が駐屯し、鄂軍都督府が置かれたその場所こそがここです。もちろん、新軍が反乱に至るまでに孫文や宋教仁の影響があったことは否定できませんし、失敗した反乱・蜂起もあったのですが、この武昌起義が成功したことで、清朝の崩壊・中華民国の成立へと進んでいきます。孫文らはこの武昌起義には参加していませんが、ここには孫文を記念する文物がたくさん展示されています。中華人民共和国的にも孫文は「国父」なんですね。
 武漢は、その後も汪精衛が政権をおいたり、重慶へ逃れる蒋介石が臨時首都をおいたり、中華民国と関わりが深い場所です。

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清末・民国初期の貴重な遺構

②:「這裡内褲有嗎?」「沒有」

 さて、時間が迫ってきたのでバスで漢口へ移動します。その際、東村氏から「パンツを探せ」という連絡が来ました。なんでも成田で脱糞したらしく、ノーパンで出国・中国までやって来たといいます。私は駅前の商店に「パンツはないか」と聞いてみましたが、「没有」と言われるばかりでした。そんなこんなで、みなてつを除く一行と無事に巨大な駅前で合流しました。夜までしばらく漢口を観光と洒落込みます。

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③:租界だった武漢の近代建築

 武漢は1858年の天津条約で開港地に指定されたため、外国人居留地である租界が建設されました。いまもなおこの租界が残されていますが、上海のように観光地としてきれいに整備されていない感がありありなので、それはそれで雰囲気が良い街です。

 

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租界だった武漢

 

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ロシアの建築物

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イギリスの建築

④:武漢の発展を支えた長江

 武漢といえば、長江です。長江は中国最長の河川、世界第三位の河川です。この旅は長江とともに成立していると言っても過言ではありません。市内にこの巨大な河川があるため、武漢市内は幾多の橋が掛けられていますが、いずれも非常に巨大です。そのため、市内には何か所かフェリー、渡船が設置されており、ICカードで気軽に渡ることができます。ちょっとしたクルーズですね。

 武漢は基本的に天気が悪いらしく、この日もご覧のようなドン曇り。基本的にこの旅ではあまり天気に恵まれませんでした。

 

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長江を渡る

 

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長江