能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(台湾ニュース)「遠東航空、営業再開?それともやっぱり廃業??一夜明けなお混乱」

 

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再び飛び上がるのか?(ゆだなか氏撮影)

 昨日、当ブログでも詳報した遠東航空(ファーイースタン航空)の突然の航空券販売、運行停止の発表ですが、一夜明けた今日、また二転三転の展開が見えてきましたのでご報告します。

notoya.hatenablog.com

 

①:張鋼維董事長が会見、営業継続への意志を発表

 昨日「雲隠れ」していた遠東航空の張鋼維董事長ですが、本日13日午前記者会見し、今回の事態は悪性の倒産ではなく、従業員の解雇・レイオフもなく、担当者の「誤解」であったと釈明、そのうえでこの二週間新たな投資者も発掘し、営業を継続する用意があると発表しました*1。これを受けて、邦字メディアでも「営業再開」を報じるものがありましたが、すでに報道もあるように、簡単にはコトは進まなさそうです*2

 

②:昨夜すでに民航局は廃業を承認

 台湾の航空当局である、民航局は昨日遠東航空の経営者(副董事長)とともに会見し、廃業に向けた手続きを進めると発表、予告のない廃業であるために*3、民用航空法第112条の規定に基づき、罰則を課すなどを明らかにしていました。本日の董事長の会見を受け、民航局は12日夜付で遠東航空に対する営業許可の承認を廃止していることを明らかにしています*4。総合すると、報道を見る限りでは、民航局は遠東航空が昨12日要請した「営業許可の取り消し」の取り消しに応じる見込みはなさそうで、また復航にしても最大2億元超の罰金が課せられる見込みであり、目下4千万元の資金猶予しかないとされる遠東航空がそれに耐えられるかは不明で、即時の営業再開はやはりありえないものと思えるのですが……。もう少し様子見です。