(台湾ニュース)「遠東航空、突如航空券販売を停止。明日13日から全面的に運行を停止、破産へ」
遠東航空(ファーイースタン航空、Far Eastern Airlines)が今日、突然航空券の販売を停止し*1、台湾に困惑が広がっています。
復興航空のように破産かという憶測もある一方、午前の運行は平常通りで、労働部は「従業員大量の解雇には60日以上前に申請が必要だが今のところそうした情報は得ていない」と発表、午後に民航局が会見を行う予定です*2。
<2019/12/12、台湾時間15時付記・17時更新>
遠東航空は、資金繰りの悪化を理由に、明日から全面的に運行を停止すると発表、破産となりました*3。報道では、大陸からの旅行客が減少したこと、もともと国内路線は価格が低く利益が上げにくかったこと主因に上げています。また新しく設立される「星宇航空」が従業員の受け皿になるのではないかと報じています*4。別の報道では、ボーイング737-800のリースを巡って、リース会社と国際的な訴訟に発展、一審で敗訴し、3000万米ドルの賠償を求められていたと報じられています*5
民航局は、競合する路線を持つ華信航空(マンダリン航空)と立栄航空(ユニー航空)に対して支援を要請するとのことです*6。
なお遠東航空は、今月7日、航空便のキャンセルが多すぎることで民航局から罰金を課せられていました。欠航率は6%を越えており、主因は運行するMDの老朽化に伴う故障だそうです*7。