(雑録)「宴のあと」
以前の記事で、台湾では「テイクアウト」文化が非常に発達していると書きました。
台湾では、そこから?発達して、「食べきれなかった料理」の持ち帰りがごく当たり前に見られます。日本では、ドギーバッグと言って、ホテルなどの宴会で持ち帰りサービスを行ってくれるところもありますが、おそらく食品衛生的な観点から、あまり積極的には行っていないようです。しかし、廃棄処分する食品の問題が盛んにいわゆるなかで、台湾的な「持ち帰り」サービスもまた検討すべきではないでしょうか。
台湾で、こうした食べ残しを持ち帰る際には「打包」(ダーパオ)を服務員にお願いします。箱に入れてくれる場合がほとんどですが、汁物だとこのように、何重になったビニール袋にドカンと入れてくれます。見た目はゴミそのものですが、数十人数百人の宴会では、かならず結構な余りが生じるので、もったいないところです。
特に、大人数の宴会で供されるスープ、これがとても美味しいので、私のような「苦学生」にお持たせしてくれるのはとてもありがたい……。
苦学生はなるべくタダ飯にありつき、おとなしく「打包」(ダーパオ)をまたねばならんのです。こうして持ち帰ったスープで米を炊いたり、贅沢にカレーなぞを作っても美味いですね。料理のすべてが、この滋味深いスープに現れます。