能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(雑録)「空間と想像」

 最近また雑な記事が増えてきました。今週来週とやや低速進行です。

 さて、今月は日本へ帰った期間があったわけですが、大学ではなく実家へ入り浸っていたので、京都、大阪、神戸方面へ参りました。

 大阪駅へ出て驚いたのは、知識として知っていたけれども正面の阪神百貨店(右半分)がなくなって左半身になって営業を続けていること。いわゆる梅田1丁目1番地計画で、二期に分けての建て替え。周辺地区の阪急系ビルとの一帯再開発で、2021年の全面開業予定。今空いた空間には38階建ての百貨店・オフィスビルが建つ予定です*1

 今がその古い建物がなくなり、新しい建物の建設も進まぬ過渡期の段階。ポッカリとした空間が一等地の駅前にあることは、帰って摩天楼が天を衝くよりも耳目を集める気がします。もはや現代人には、都市空間は埋められるものとの常識が植え込まれていて、それに反する空間が却って印象に残るのか、はたまたつい最近までそこにあったものが無くなった違和感か。通い慣れた道脇の建物が急に無くなって喪失感を覚えるものの、無くなったものが何か思い出せない。そういった違和感なのか。

 都市の空間は、いろいろな想像をかき立てる気がします。期待の空間、想像の空間、来たるべきものが来るべき空間というべきでしょうか。

 都市の空間は、都市の特権という気さえします。

 

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