能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

模型を買わされる。

「〇〇を買わされる」っていうのは、色々あると思います。浄水器とか、霊験あらたかな壺とか、北大路魯山人の器とかなんとか。大概は悪質な詐欺と脅迫まがいの押し付け、あるいは言葉巧みな誘導など…。あまり良いイメージは有りません。でも、たとえば、服飾品のショップに行って服なんてのを見てるとスーッと近づいてきて「どうですかお客様、この商品。ご試着なさいますか?」などと声をかけられると、コミュニケーションにやや欠点がある私なんてのは挙動不審に「あ、え、はい」とか「結構です」とか返すのが精一杯で、うまくやられるといつの間にか姿見の前で自分の足の短さを再確認していたり。結果として、私は財布を開いたりするわけです。このような経験は、皆さんもあるのではないでしょうか。ある時は家電量販店で、デパ地下で…。ただ模型屋にはこういう店員はあまりいないわけです。模型屋の店員も基本的にコミュニケーションに不得手なのかもしれないのですが、そんなことに関係なく、私は私に近づいてきた「人間」の言葉を耳にして、「お財布を開」いてしまう。なんでだろう?一体私は誰の声を聞いているんでしょう。ひょっとして、幻聴なのでしょうか。半分ぐらいは多分そうで、おそらく模型店に入る数時間前、数日前、数カ月前から聞こえます。ありますよね?ただ、最近は本当に、人の声が聞こえるんです。

 

 

 

 以前に、「模型を買わされた」話をしました。

notoya.hatenablog.com

 

 この時は私に模型を買わせたid:aqua_161という人が、台風の余波を食らって「帰宅困難者」になりかけるという実に「ほっこりする」オチが付きました。

aqueous-triplog.hateblo.jp

 

 今回も、この人の声が私に模型を買うように言いました。実に執拗に。思えば、この前回の「模型を買わせる」行為は、今回の「模型を買わせる」行為の完全なる序章に過ぎなかったのです。確認ですが、前回購入したのは南海電鉄7000系電車。先日引退したばかりの関西一ダサい(周囲での観測)私鉄のボロ電車です。そして今回購入したのも南海10000系電車、いわゆる「サザン」です。この両形式、あらためて言うまでもないですが、併結して運用されていました。関西私鉄では珍しく、南海本線の特急サザンは「一部指定」車を連結し、特別料金なしの「自由席」との編成を組むことを基本としています。つまり、「自由席」が先日の7000系で、「指定席」が今回の10000系になります。そして編成されるのが、これ。

 

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 編成美もクソもあったものではない編成が出来上がりです。おまけに、10000系の中間車は後期に増備された車両なので、10000系内での編成もちぐはぐという極めて「ユニーク」な編成が出来上がりました。めでたしめでたし。

 そうした意味で、先日の「序章」が本日でつながったわけですが、今回氏は在庫まで調べてよこすという実に周到な「模型を買わせる」政策を取ってきました。段々「模型を買わせる」側も手口が巧妙になっていくんですよね…。

 

 さて、先日帰宅困難者になりかける「バチが当たった」氏ですが、今回は「仕事が山のように降ってくる」というトラブルに見舞われた模様です。私に模型を買わせる皆様はくれぐれもご注意願います。

 

 次回はもうちょっとまじめに模型の話を書きます。