能登屋備忘録:台湾生活日記

能登屋の日常を淡々と描く作品です。

(鉄道)長崎電気軌道「路面電車の日記念、168号特別運行」撮影記

 今度は鉄道ネタです。目まぐるしくいろんなネタやっている気がします。さて、6月10日は路面電車の日、全国では数が少なくなってしまいましたがまだまだ各地に市民の足として活躍する路面電車があります。長崎市もそのひとつ。細長くすり鉢のように市街が広がり道も細い長崎市路面電車が活躍するには良いフィールドです。ここには、動態運行を行う路面電車としては最古の車両が残されています。路面電車の日を記念して運行された2019年6月8日に訪問しておりましたのでその様子をご紹介します。

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(中国ニュース)「米中貿易戦争の秘策!?1911年発行鉄道債の行方」

 さて早いもので8月も終わりです。かれこれ2週間強化月間続けましたが伸び悩みです。もうちょい定着していものですがはてさて、今日は趣向を変えて記事紹介です。

 「米中貿易戦争」についてはみなさまご存知かと思いますが、それに関連した変わり種です。アメリカのブルームバーグは、「1911年に発行した湖広鉄道建設債の償還が、トランプによる米中貿易戦争の次の切り札になる「かも」」と報じています*1。その要求額はなんと1兆ドル。

 要約するとだいたいこういう感じです。果たしてマジな話なのでしょうか。

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(近代建築探訪)「せとうち湊のやど島居邸洋館」(島居家住宅)

 今年(2019年)の夏は広島へ旅行に行きました。といっても東部が中心で、尾道で一泊しました。広島紀行の模様はまたおいおいご紹介しますが、尾道で宿泊したお宿が素晴らしかったのでご紹介します。

<要約>

尾道市の「せとうち湊のやど島居邸」超いいので泊まって。

 

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(近代建築探訪)台北市中正区「台灣基督教長老教會濟南教會」(台北幸町教会)

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1916年竣工、設計:井出薫

 台北には日本統治時代の建築が多数残されています。総統府、行政院、法院、政府の主要な施設は100年ほど前に建てられたものですし、台湾大学の主要な校舎も90年ほど前の大学成立時に建てられたものが使われています。戦後70年の間、それらの建築はあるものは改修を受け、あるものは建て替えられ、あるものはまたそのままの姿で使われ続けています。台湾では近年、こうした歴史的建造物の復原、リノベーションが進められています*1。こうした台湾に残る近代建築を、当ブログでも折に触れてご紹介できればと思っています。

 

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(港の歴史)石川県輪島市黒島地区

 2017年に輪島市門前町黒島を訪問していたので、その訪問記をまとめます。気がついたら結構港町を巡っていたのでそれもまとめておきたいと思います。黒島は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、北前船で栄えた近世の記憶を留めた町並みで知られています。2007年の能登半島地震で大きな被害に見舞われましたが、住民を主導の下で保存に取り組み、2009年に前述の保存地区に選定されました。

 

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大谷川鯉のぼりフェスティバル

 

<要約>

・黒島は總持寺を背景に発展

・近世期は北前船で発達、街並みはその栄華を留める

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(近代建築探訪)神戸市「海外移住と文化の交流センター」(旧国立移民収容所)

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海外移住と文化の交流センター

「一九三〇年三月八日。神戸港は雨である。細々と烟る春雨である。…三ノ宮駅から山ノ手に向う赤土の坂道はどろどろのぬかるみ…この道が丘に突き当って行き詰ったところに黄色い無装飾の大きなビルディングが建っている。…是が「国立海外移民収容所」である」(石川達三(1935)『蒼氓』改造社

 

<要約>

・「国立移民収容所」1928年竣工、設計:置塩章(代表作、茨城県旧庁舎・国立生糸検査所)

・ブラジル移民を収容し、防疫や教育を行う施設

・ブラジル移民の歴史(M41から1993年まで、のべ40万人が移民)

 

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